前作『イースVIII -Lacrimosa of DANA-』のPS4版は、常時60FPS&爆速ロードの快適さボリューム、シナリオがとても良くイースシリーズの中で最高傑作でした。
そんなイース8の続編「イースIX -Monstrum NOX-」が、2019年10月に発売されました。どうだったのかレビューと感想を書いていきます。結論から言うと買って良かった作品です。
『イースVIII -Lacrimosa of DANA-』との比較

PSVITAベースでPS4に移植されたイース8と比較してグラフィックは進化しました。まだPS3レベルだろとか言ってはいけない(戒め)
しかしその代償としてロード時間が長くなってます。そして常時60FPSで動いていたイース8に比べて処理が重く町中で戦闘すると30FPSぐらいに下がるようになりました。
一応フォローしとくと町の郊外やダンジョンではちゃんと60FPSでてます。
異能アクションのおかげで探索が楽しくなった

いきなり前作からの劣化点をあげてボロクソ言ってしまいましたが、前作から良くなったところとして「異能アクション」が追加され探索が楽しくなりました。
「異能アクション」というのは仲間が個別に持つ特殊能力のことで、例えは「白猫」が仲間に加わると壁を垂直に走ることができて高所にいけます。

「鷹」が加入すると翼で滑空でき離れたところまで飛べるようになる。このように仲間が加わるたびにアクションが追加され、主人公のアドル達ができるアクションが増えていくわけです。(全員共通で使えるのでイチイチ仲間を交代する必要はなし)
異能アクション一覧
- アドル → 離れた場所へ一瞬で移動する
- 白猫 → 壁を垂直走りできて高所にいける。
- 鷹 → 翼で滑空し離れたところまで飛べる。
- 人形 → 隠されたアイテムやギミックを透視できる
- 猛牛 → 脆い壁をぶっ壊せる
- 背教者 → 地面に潜り壁のスキマを移動できる

舞台となる「監獄都市」は「アサシンクリード」のようにでかい1つのMAPになっています。町は上下に作り込まれていて、異能アクションを活用しないと探索できない。話しかけられるNPCも多い。収集要素もかなりあり作り込みがすごいです。おかげでFPSが落ちた
町中を垂直走りして、翼で自由自在に飛び回るのは結構爽快でした。もちろんダンジョン攻略中や戦闘中にも異能アクションはフル活用します。上下差があるMAPが増えたので、探索が楽しくなりました。

ストーリーは前作越え

イース8のシナリオも良かったですが、今作はそれを越えてきました。
仲間となる怪人達もちゃんとひとりひとり丁寧描かれており、愛着が湧いてくる。特に白猫と異能者。(8は空気キャラが多くダーナちゃん以外覚えてない)
先が気になる展開、演出の良さ、スッキリ清々しい終わり方をする物語。EDでお別れになるのが寂しいし、今までのイースの中で一番よかった。
BGMも良い
良BGMを量産するファルコム。プレイ中は結構良いBGMが常にかかってるので、ノリノリでプレイできます。
囚人アドル編はクソ

囚人アドル編は8でいう「ダーナ」編に当たるものなのですが、武器は1本のみで、成長要素がなく敵を倒しても経験値は入らない。
遺跡のようなダンジョンを探索することになるんですが、即死罠ばっかでマジでストレスがたまります。当たると即死するレーザーで20回くらい焼き殺されました。
これを作ったスタッフは性格が悪い。イース9で一番の不満点がここです。
イース9のまとめ
- 異能アクションを使った探索
- 上下に作り込まれた町
- テンポが良い戦闘
- 先が気になるストーリー
- 優れたBGM
- 魅力的な仲間
- PS4専用になったのにグラフィックがしょぼい
- 町だと重いフレームレート
- 8に比べてロード時間が増えた
- 囚人アドル編のクソさ
総合的に見て、前作のイース8は越えました。
つまりイース最高傑作ですね。しかし劣化した部分も目立ち、囚人アドル編がクソなので80点ぐらいです。
今作がイースシリーズ初体験だという人はもう+10点くらいあると思います。やったことない人には超オススメ。
80点