PS4のライフサイクルが終わりPS5が発売されようとするこの時代に、2Dゲーをわざわざ作るのは予算に余裕のないインディーズゲーぐらいなもので、人数が少ない小規模のスタジオと2Dゲーは相性が良い。
開発会社のインティ・クリエイツは「ロックマン」や「ガンヴォルト」などを下請けとしてずっと制作していた2Dゲーベテラン開発会社である。稲船やIGAが作った「mightyNO9」や「ブラッドステインド」も開発に参加しており、名実共に世界一の2Dゲー開発会社と言っても過言ではない。
では現代の技術で蘇った2Dゲー「Dragon Marked For Death」はどうだったのか?
結論から言うとそこそこ面白かった。ていうか最近の2Dゲーてアクションのレベルが高いんだなと思った。
カプコンの「ベルトアクションコレクション」や「ドラゴンズクラウン」あたりで「2Dゲーのアクションてこんなもんだよね」と認識がストップしていたぼくにとってこれは驚きだった。
現代のゲームらしくオンライン4人プレイを実装しており、チュートリアル以外全編にわたってcoop可能。レアドロを求めて周回するなどMO(Multiplayer Online)に近い要素もある。
6つの多彩なジョブ

「Dragon Marked For Death」は6つのジョブがある。
- 戦士
- 魔女
- 皇女
- 忍者
- 巫女
- 盗賊
こんな感じで6つの中から選べるのだが、全員個性的なジョブでどれを選んでも面白い。

例えば魔女と巫女は魔法を詠唱することができる。R1を押してる間にXロ△〇Xと回復魔法が使えるし、R1○○○○で火属性の攻撃魔法が撃てる。
実際に魔法をコマンド入力で使えるので、詠唱している感がある。実戦でするのは結構大変だったが、発想が斬新で面白い。
戦士はバリアを貼ることができるタンク役。バリアの中ならラスボスの攻撃だろうと絶対無敵で回復もしてくれる。もちろん仲間も入って恩恵を受けれるので、PTプレイだとものすごいありがたいジョブである。
ボス戦の終盤になるとバリアが使い放題になるので、戦士がいると護身完成して勝ちが確定する。
固くて打たれ強い戦士だが、バーサクすることで防御を捨て攻撃力を上げることも可能。
忍者はとにかく機動力に優れている。こいつだけ2段ジャンプと壁登りができるし、R1のダッシュ攻撃は無敵なのでボス戦の立ち回りにも移動にも使える。手裏剣で敵を毒状態にするのも可能。
どのジョブも個性的でアクションが多彩。パッチで弱かったジョブもどんどん強化されてるので、どのジョブを選んでもok。
胸糞悪いだけのストーリー

はるか昔、聖王と古龍が戦っていてた。聖王は勝利し、敗れた古龍の亡骸は人の住む大陸になった。
主人公は古龍の血を引く末裔であり、勝利した聖王サイドから呪われた血として弾圧されてきたのであった。
こんな感じで主人公はどこでも汚れた血扱いされるし、なんで罵倒されながら依頼を受け続けてるのかも謎。ダークファンタジー名乗っておけばこんなのでも許されるだろう感がある。
まとめ
- 2Dゲーなのにアクションのレベルが高い
- 個性豊かなジョブ
- 4人協力プレイができる
- ステージ数が多い
- ストーリーが胸糞悪いだけ
PS4版はDLCがあらかじめ内蔵されてるので、ステージのボリュームがかなりある。定価の4000円だと少々高いと思うが、セールしたときに買ってみてもいいと思う。ぼくは320円で買った。
一緒にやるフレンドもお忘れなく。オンラインマッチングは人が少なくてあまり期待できない。
購入オススメ度
80点