The Last of Us PartⅡクリアしたので、レビューを書いていきたいと思います。ネタバレがあるので読む時は注意してください。
結論から言いますと、ラスアスの続編としてはBADエンドですが、これはこれで面白かったです。
クリア時間は29時間ほどでした。探索みっちりやったのでね。
復讐と暴力に焦点を当てたストーリー

プロローグの部分で前作をやったことある人には衝撃的な展開があり、プレイヤーとエリーは復讐のためにシアトルへ旅立つことになります。
順調に敵の仲間を殺して復讐の旅は進んでいくが、エリーが鈍器で頭をぶん殴ったり、ナイフで喉をかっさばいたりして暴力的で心が痛みます。
かと思ったら、旅の途中でジョエルとの過去の回想が入ってほのぼのとした気分になったりします。緩急の付け方がかなり上手い。
そして、進撃の巨人のように復讐される側の視点が入って「そうかこういうことだったんだな」と相手の行動が納得できるようになってるんですね。
ラスアス2は「復讐と暴力」というとても重いストーリーをリアルに描くことに成功しており、前作とは比べ物にならないくらい重苦しい作品になっています。
迫真の対人戦

ラスアス2の対人戦はかなり緊張感があります。
敵のAIはかなり頭が良くて、仲間がひとりでもいなくなるとすぐに気付いて警戒態勢にはいるからです。
バレた後に物陰にずっと隠れてると、必ず後ろから遠回りして回り込んで挟み撃ちにしてきます。
敵を倒すと仲間の人が「クソッよくもスティーブを」とか固有名詞を叫んでくるので、「敵にも仲間がいるんだなぁ」と思って罪悪感が出てくるんですよ。
そして敵の首を締める時は、エリーも敵も迫真の表情をしているので、本当に没入感があります。
MAP広すぎ問題

ハードが進化したおかげか、ラスアス2のMAPは前作と比べてかなり広くなってます。入れる民家がかなり増えている。
一部のMAPは箱庭と言っていいくらいで、プレイヤーの自由に攻略できます。「アンチャーテッド 古代神の秘宝」のような感じですね。メインシナリオと関係ない建物で素材を集めて寄り道することができます。
敵が襲ってくるエリアでもかなり広範囲になっていて、そのせいか襲ってくる敵の数も前作の1.5倍ほど多くなってます。
敵を全滅させてから、安全にアイテム求めて探索するわけなんですが、MAPが広すぎるせいで探索が大変でめんどくさく感じた。
充実したオプション機能
ラスアス2のオプションは今まで発売したどのゲームより充実してます。
最近はキーコンフィグもできないゲームが増えてますが、ラスアス2は自由にカスタマイズ可能。ぼくは射撃をR1、エイムをL1に設定したい派なんですが、だいたいのゲームは強制でR2にされてしまうのでこれは超嬉しかった。
難易度調整も敵の体力や、物資の量を細かくカスタマイズ可能になっている。
画面や音量の調整ができるのはもちろん
- 無能ボイスによるテキスト読み上げ
- 落下防止オプション
- 謎解きのスキップ機能
- アイテムの強調表示
「こんなところまで調整できるんだ!」と思わずにはいられない、充実したオプションになっています。
まとめ

- 迫真の対人戦
- 憎しみが湧いてくるストーリー
- 充実したオプション
- PS5レベルのグラフィック
- リトライ時のロード時間が爆速
- 違和感が全く無い吹き替えのクオリティ
- 綺麗に終わったラスアス1がめちゃくちゃに
- メスゴリラ編が長い
- MAPが広すぎて探索がめんどい
- 特にストーリーに活かされてないLGBT要素
綺麗に終わった前作の余韻感をぶち壊してまで、ノーティドッグは何を伝えたかったのか。
暴力の惨さ?復讐の虚しさ?レズビアンとトランスジェンダー?
何だったのかはノーティドッグに聞かないと分からないが、ハッピーエンド(?)の続編を賛否両論別れるストーリーにしたのは、かなり勇気ある行いだったと思う。
前作の続編としては期待外れのシナリオだったが、それはそれとして今作のストーリーをぼくは楽しめました。
購入オススメ度
90点